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●遅ればせながら、明けましておめでとうございます。


●さてさて、
1年に1度だけ、
できるだけ法律とは関係ない話題を、ということで、
何の話にしようかとイザ悩もうと思ったら、
まぁ、やはり一つしかないかな、と。
 何かというと、
ソーシャルメディアの現状について。

 昨年、
特に後半あたりからかな、
ソーシャルメディアについて、
ちょっと否定的な論調が強くなってきているような印象を持つのは、
私だけでしょうかね。

 もちろん、
未だ"Wisdom of Crowds"を見放していない私としては、
そのような論調に完全に与するわけではないし、
「『上げて落とす』のがマスメディアの常套手段」と言えばそうなのかもしれんが、
何となく彼らが言いたいことも分からんではないし、
むしろ共感する部分もチラホラあるのは確か。


●でさ、
ソーシャルメディアの現状に感じる、
この何となくの「違和感」の中身をちょっとでも掘ってみようかなと思ったとき、
一番最初に思い出した言葉ってのが以下の言葉なのね。

 「下から上は見えない」

 うん、
一見して嫌な言葉だよね。。
 正直、
あんまり聞きたくないし言いたくない言葉。。。

 この言葉を初めて見聞きしたのは、
確か学生の時だったような気がするな。
 別に変な文脈ではなかったから、
真摯に受け止めたつもりだったんだが、
今になって思い返せば当時は真意が理解できてなかったかも。

 ネット上で発信された色々な方の発言を見てると、
全てではないにせよ、その中にはチラホラ、
自分が理解できないことへの非寛容さ、というか、
「何が言いたいか分からん」と即座に切り捨ててしまう安易さ、というか、
そういうモノが目に付く場合が結構あるのよね。

 程度の差はあれ、
一つの分野を専門的に掘ってみたことがある人なら多分わかるだろうけど、
やはりその分野について専門的な知見や経験を有していない人と話していると、
本来は検討を落としてはならない変数(パラメーター)が念頭に全く無いんだなぁ、と、
(仮に念頭にあったとしても)各パラメーターのウェイト付けがズレてるなぁ、と、
そう感じることってあると思うんだよね。

 専門家になるってのは、一つには、
そういうパラメーターをしっかりと頭に植え付ける、
その上で各パラメーターについての適正なウェイト付けを頭に染み込ませる、
そういうことなんだと思うんだよね。

 何が言いたいかというと、
自分が何か意見しようとする時に、
自分は果たして対象分野に関するパラメーターをちゃんと押さえられているのか、
何か漏らしているパラメーターが他にあったりはしないか、
それによって結論が逆になったりしないか、
各パラメーターのウェイト付けがズレてたりしないか、
そういうことについて疑ってみる、怖がってみる、相談してみる、
このような姿勢・態度が全く欠如しているようなモノが少なからず目に付くんだよね。

 まさに、
こういう姿勢・態度こそが、
「謙虚さ」というモノの内実ではないのかな、と、
年末年始の帰省のために乗り込んだ飛行機の中で思ったりしてました。

 多分、
自分が理解できないモノについて、
一度、時間を置いて再度また振り返ってみる余裕っていうのかな、
そういうものが無くなってきているのかも。


●それから、
もう一つ思い付いたキーワードがこれ。

 "Contribution"

 ソーシャルメディアって言っても色々だと思うけど、
何か凄い抽象的な、何も有意な根拠や提案が示されない、
単なる「感想」って言うんですかね、
「私はこう思う。以上。」みたいな、
そういうものがムダに溢れ返ってるなぁ、というのが、
正直な感想かな。

 もちろん、
それで自分と同じ感覚を共有する人がいると分かる、
そういう効能を全く否定するつもりもないんだけど、
いつか何かの記事で言ったと思うが、
特に法律の分野で言ってしまえば、
単なる「感想」っていうのはさ、
それこそエスタブリッシュされた御大にだけ許されるものであって、
私を含めた一般人がやってもねぇ、と、
良くて「遠吠え」にすぎないんじゃないの、と。

 例えば、
最近書いた「100点はムリ?」っていうツボがあるんだけど、
あのツボのテーマである「相当でない理由」の開示についてもさ、

 「どうせヒナ形に沿って適当に書かれるんだから、
  真剣に議論しても仕方ないだろう」、と、

 その程度の感想なら、
正直、誰だって思ったし言えるんであって、
後は誰が一番最初に言うかというだけの話だよね。

 要は、
そういう発言には、
エスタブリッシュされた御大から発せられたモノを除き、
有意なContributionが認められないと思うんだよね。
 正直、
私なんかは、
発言者個人のカタルシス以上の価値を
余り認めがたかったりする。

 最近、
ネット上の情報については、
色々なツールを使って幅広く収集することも可能なんだけど、
そんなことしてもContributionの無い情報がたくさん引っかかるだけで、
情報収集それ自体が自己目的化していないのかな、とか、
そんなシニカルな感想を抱いてしまうことも無くはないんだよね。

 やっぱ、
何か提案とか知恵とか根拠とか、
そういうものを出してかなきゃならんのだろうね。
 別に完璧で無くてもいいと思うんだよね、
それこそ紙メディアではないんだからさぁ。

 オモテに出てる人をただ単に叩いている人とか見てると、

 「じゃぁ、君は一体どんなContributionをしてるの?」、と、

そう小一時間ほど説教してる時間はさすがに勿体無いな。。。

 「ウェブはバカと暇人のもの」とか、
そんなシニカルな言われ方が普及してしまってるのは、
正直、残念なことです。 


●この他にも、
「やってる」と「やれてる」を混同しちゃってるとか、
ムダに白黒付けたがる傾向とか、
言ってみたいことは山ほどあるんだけど、
すべて自分に跳ね返ってくることなので(笑)、
本日のツボはこのぐらいで。

 ちなみに、
言わずもがなだろうけど、
紙メディア万々歳というわけではないからね。
 正直、
私のような実務家としては、
オモテの世界との関係で取り上げることができない、
でも個人的には少なからず憤りを覚えるような、
そんな酷い有名M&A案件とかだってあるわけで、
そういうのはちゃんと紙メディアが、
ニュートラルな執筆者を上手く確保して拾ってあげないとねぇ。

 ということで(?)、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


(2012年1月9日記)
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