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●下策中の下策に陥らぬように。


●いやね、
訴訟の落とし方ってのは、
とにかく担当者の人間性が出るなぁ、と。

 ホントにそれが主要な要因となって、
同じ事件が長引いたり即決したり、
有利に運んだりドン詰まりになったり。

 そういう意味では、
若干ミズモノ的な部分もあるのですが、
なるべく担当者の個性に左右されないよう、
本日のツボでは訴訟の落とし方の心構えを一言二言。


●まずはね、
いまさら当たり前かもしれないけど、
この日本で訴訟にまで発展した事件ってのは、
やはりちょっと特殊なんだという認識を持つことだよね。

 もちろん、
昔よりも訴訟アレルギーは減ってきているにしても、
それでもなお、まだ訴訟ってのは異例ですよ、やっぱり。

 そこまでに至っちゃった、
そこまで両当事者が譲らなかったということは、
やっぱりそれぞれに少なからず言い分があるのが通常なのね。

 もちろん、
一方の当事者が嘘を付いているということもあるよ。
 だけどね、
主張の全てが全くの嘘ってのは、
そんなに多くないんじゃないかなぁ。
 後は、
どうしてそのような嘘を付いてまで、
訴訟で争っているんだろう、と、
そこにまで思いを致したときに、
何か思いつくことはないかい?、と。

 要はね、

 「盗人にも三分の理」、と。

 まずは、
訴訟に対峙する時に、
この心構えを絶対に忘れちゃダメだと思う。


●どうしてかというとね、
この心構えを持って接しないと、
「意地」になっちゃうからなんだよね。

 特に悪いのが、

 「こいつはホントに性根が悪いので懲らしめてやらなきゃ」、と。

 そういうマインドで臨むと、
もう全てがそうなっちゃうのよ。
 主張の仕方もそうだし、
相手方代理人への接し方もそうだし、
徹底的に相手をやり込めようとしちゃうのよね。

 そうするとね、
およそ合理的な話し合いなんて、
できなくなるのよ。
 後、
主張内容もね、
強過ぎっていうのかな、
ちょっと無理が生じるなどして、
説得力が減殺されちゃうんだよね。

 これねぇ、
そんな当たり前のことを今更と思うかもしれないけど、
ホントに多いんですよ。
 もう全然冷静になれていない。
 そうなるとさ、
ムダに事件が長引いたり複雑化したりしていくことになる。
 本来的には、
解決の糸口が見えているはずなのに、
両者とも敢えてそれを自ら拾おうとしなくなるんだよねぇ。


●他方で、
「盗人にも三分の理」、
これをマインドとして持てれば、
やはり和解こそが上策であるという基本セオリーも意識できるし、
それこそ判決にまで至った場合の各種影響も冷静に分析できるし、
そのような分析を経た上での戦略目的に向かって、
全ての訴訟活動を収斂させていくことができる。

 もちろん、
主張書面では、
言うべきことは言わないといけないんだけど、
少なくとも口頭でのやりとりでは、
徹底的にやり込めることまではしない、
誤解を恐れずに言えば、
相手にも少しは逃げ道を与えてあげるというのかな。

 もちろん、
重大な非違行為をしたとかで、
会社のポリシーとして和解ができない場合とかってのもあるのよ。
 だけど、
そういう場合であっても、
徹底的にやり過ぎないことが大事。
 やり過ぎちゃうと、
「窮鼠、猫を噛む」よろしく、
例えば訴訟とは別の形で問題が噴出するなど、
ロクなことがない、ホントに。


●本日のツボはここまで。

 もちろん、
昔の刑事ドラマの取調べシーンじゃないけど、
追い詰める役と逃げ道を与える役というのかな、
そういう役割分担を敢えて行うというのはあると思うよ。

 弁護士でも、
得てして若い弁護士は血気盛んなので徹底的にやろうとするだろうし、
それを宥めつつ上手くまとめようとする年上の弁護士がいれば、
それでバランスはとれるはず。
 まぁ、
私も登録したての頃なんかは…(笑)。


(2013年3月1日記)
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