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●たまには面白いことあるし個人的にも嫌いじゃないのが証人尋問。


●まぁ、
実際に経験したことがある人は分かるだろうけど、
日本の民事裁判における証人尋問ってのは、
台本のない反対尋問も含めて、そんなに盛り上がるものではないし、
その出来/不出来によって勝敗が決まるのも、そんなに多くはない。
 よくある米国の映画・ドラマの尋問シーンを期待してるなら、
十中八九、非常にガッカリさせられるのは言わずもがなですな。

 そんな証人尋問ですが、
まぁ、ブログに書くネタ程度なら少しはあるだろうということで、
本日のツボはこのテーマで少し書こうかな、と。

 ただ、
主尋問については、
リハーサル含めて、ちゃんと準備しろ、と。
 細かいことは色々あるけど、
正直それに尽きてるので、これ以上はやめとこうかと。
 ということで、
本日のメインテーマは反対尋問。


●これも言わずもがなだけど、
反対尋問が目指す最終的な目的ってのはさぁ、
証人の証言は必ずしも信用できないなぁ、と、
そういう疑問を裁判所に抱かせることにあるわけ。

 で、
少なくとも日本の民事裁判では、
証言する時の顔色とか声色とかは、
まぁ余り関係ない。
(米国でホントに意味あるのかなんてのも知らん)
 
 こういう中で、
証言の信用性に疑問を抱かせる最も有効な方法というのは、
証人の証言が他の主張・証拠との間で矛盾する、と、
特に物証とか本人の過去の証言とかとの矛盾だよね、
そういう明白な矛盾を指摘することなんですな。

 で、
ここまでは「そんなの当たり前だろ」と思うだろうし、
そんなネタでブログ書くなと言われるかもしれんが、
ここで間違っちゃいけないのはね、
そういう矛盾を反対尋問の場で敢えて「指摘」する必要なんて、
必ずしもないのよ、と、
そういうことなのね。
 何が言いたいかというと、
反対尋問の場では矛盾点を「引き出す」、
それだけでも足りるはずなんですね。

 反対尋問では、
そういう矛盾点を淡々と引き出して、
後は例えば最終準備書面とか場合によっては和解の話し合いの場とか、
要は反対尋問とは別の場面において、
その矛盾点を淡々と指摘してやるというのでもいいわけよね。

 反対尋問の場で、
敢えて「誤りを認めさせる」とか、
通常そこまでは不要じゃないかしら?
 そんな押し問答しても仕方ないんじゃないかなぁ。

 矛盾点を指摘した上でその理由を尋ねるとか、
そんなのも下策とされるのがセオリーだったような。


●言い換えるとね、
反対尋問の本来の目的ってのは、
上記の内容に尽きているのであって、
証人をやり込めることにあるわけではない、と、
そう思うんですよね。

 この点は、
盗人にも三分の理?」でも述べたんだけど、
まぁ、経験上はロクなことがない。
 やり込められた方は感情的になっちゃって、
まともな話し合いなんて出来なくなることもシバシバ。

 ただね、
ここでいつも難しいというか少し悩まされるのが、
CS(顧客満足度)とのバランスなんだよね。

 まぁ、
何と表現すればいいんですかね、
もう証人をこれでもかと徹底的にやりこめようとする(not「やりこめる」)。
 そうするとね、
もちろんお客さんにもよるんだろうけど、
結構それが受けが良いみたいなんだよねぇ。

 まぁ、
個人的にはどちらかというと、

 「とにかくタイポと数字だけ気をつけてろ!」って、

そういう発想と似てるような気もして、
あんまり気乗りしないんだけど、
でもでも、
そういう受けの良さに、
多少憧れなくもないかな(笑)。

 まぁ、
これは反対尋問だけじゃなくて、
契約交渉とか他の場面でも常に出てくる悩みなんだけどねぇ。


●ちなみにね、
もちろん原則があれば例外もあるんであって、
淡々と矛盾点を引き出すのではなく、
矛盾点を敢えて指摘した上でその理由を尋ねる、とか、
そういうセオリーとは異なるような、ドンドン突っ込んでいくやり方、
そこまで踏み込んだ方が良い場合というのも当然ある。

 典型的なのは、
いわゆる確信犯的な「嘘つき」の場合ですね。
 ただの「嘘つき」じゃなくてね、
誤解を恐れずにもっと言ってしまえば、
ちょっとメンタルに問題がありそうな、
他責型というか周囲に当り散らす感じというかな。
 
 この場合は、
ひたすら喋らせた方が、
ゾロゾロと矛盾が湧き出てくるし、
元々話し合いなんて難しい場合も多いからね。

 後、
もう一つ典型的な場面があるんだけど、
これはちょっとブログとはいえ控えておこうかなと。。。


●本日のツボはここまで。

 まぁ、
やり方は人によって様々だから、
これが絶対正しいというつもりも無いんだけど、
言いたい放題?」という契約のツボとも関係するのかなぁ。
 いずれにせよ、
あまり明示的に書くとなんなので、
ちょっと真意を汲み取ってくだされば(笑)。


(2013年3月16日記)
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