上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●最近かなり増えてきちゃったメンタル・ヘルス問題、これへの総論的な心構えについて。


●最近はホントに日常的になってしまいましたね、メンタル・ヘルス問題。

 既に一般的な用語になってしまった感があるので、
今日は「メンタル・ヘルス問題」という用語で統一しますが、
ただ、「メンタル・ヘルス問題」って、こう言うと、
何だか私には、問題の実態がうまく伝わらないような気がしてならないのですね。 

 この問題を実際に扱ったことのある方は既に十分すぎるほどお分かりだと思いますが、
その現場はホントに深刻そのものです。

 精神的に病んでしまった、その従業員の方、
もちろん、その方自身にとっても大問題なわけですが、
決して、その方だけの問題にとどまらないんですね。

 その従業員の周りの方たちにも多大な影響を与えてしまう。
 で、深刻な場合には、周りの方たちの中から、
新たに精神的に病んでしまう人がでてきたり、
職場に来るのが嫌になって辞める人ができたり、と。
 もっと最悪の場合には、
精神的に病んでしまった従業員の方が自殺をされてしまい、
その結果、周りの方たちが一生引きずってしまうような心の傷を負ってしまう、
当然そのような周りの方たちの中には思い出すのが辛いということで辞める人も出てくる。
 
 そのように会社にとって悩ましい問題が頻発する引き金にもなり得るのですね。


●さて、そんなメンタル・ヘルス問題ですが、
本日のツボでは、具体的な対処方法をお話するつもりは毛頭ありません。
 もっと「根っこ」の部分のお話なんです。

 というのも、その「根っこ」の部分をですね、
具体的な対処に当たる現場の人達、特に担当上司の方ですが、
その方々が心の底から理解してない限り、
適切な対処など期待できるわけがないからなんですね。


●じゃぁ、その「根っこ」の部分とは何か?、と。

 これは、おそらく担当上司の方の心の底にある、次のような心情をですね、
ドメストばりの根こそぎで(笑)、徹底的に取り除くことです。

 「俺が若い頃はもっと長時間働いてたよ」
 「二徹(二日間徹夜)なんて結構当たり前だったよなぁ?」
 「新入社員の頃は土日なんて全く休めなかったよ」 
 「いや、最近の奴らは軟弱だからさ」

 いるでしょ? 未だにこんなこと言ってる方。

 私が仮に人事権を持っていれば、
未だにこんなこと言ってる方は、即行で降格させますよ。

 まぁ、実際にはそこまでしないにしても、
それぐらいの心構えが必要なんです。


●彼らは決してウソを言ってるわけではないのでしょう。

 確かに厚労省の統計を見てみると、
実際、少なくとも統計上の総労働時間数は、
昔に比べて、かなり短くなってきているのですね。
 言うまでもなく、週法定労働時間数も、
昔は48時間だったのが今は40時間なわけです。

 そういう意味で、時間的に言えば、
昔の方が長時間働いていたと言えるのかもしれない。

 でも、昔は、メンタル・ヘルス問題なんて、
まぁ、なかったということはないにしても、今ほどではなかったのですね。


●じゃぁ、やっぱり、「最近の奴らが軟弱だから」では?、と。 

 そういう意見が聞こえてくるような気もしますが、
ちょっと待ってください、重要な点を見逃してませんか?、と。

 いつもの如くザックリと言ってしまえば(笑)、
精神的に病んでしまう原因はストレスですよ、ストレス。  

 で、このストレスというのは、
確かに長時間労働、ここからも生まれてくるわけですが、
もっと重要な要因は、環境変化、これなんですね。

 みなさん、こんな経験ありませんか?
 
 転勤してですね、初めての出勤日。
 一日中、初対面の人と会いっぱなしです。
 「初めまして、●●と申します。どうぞよろしく!」、と。
 で、その勤務場所では初めての出勤日だから、
特に残業などもあるわけもなく、午後5時きっかりで退社しました、と。
 家に帰って背広を脱ぎYシャツを見たら汗びっしょり、
早めに風呂に入って、NHKのニュースを見ながら缶ビールを開けた瞬間、
 「あぁ、何にもしてないのに、何か疲れたなぁ~」、と(笑)。

 これ、何が原因だか、わかりますよね?
 環境変化からくるストレスなんですよ。

 で、実は、そのようなストレスは、
今後、そのような環境変化が起こり得ると思ってるだけでも、
襲ってくるものなんですね。
 例えば、転勤して初めての出勤日の前夜、
どうにもこうにも、何だかいつまでも寝付けない、と。
 これは、将来の環境変化を慮ることからくるストレスの典型なんだと思うのですね。
 

●勘のいい方は既に気づいているかと思いますが、
「最近の奴ら」はですね(笑)、
まさにこのような環境変化にドップリと浸かっているわけなんですね。

 特に最近のIT技術の進展のおかげでですね、
まさしく梅田さんのレポートにもあるとおり、
彼らの眼前には処理しきれないほどの情報が溢れかえっていて、
でも、それだけじゃなくて、それらの情報が時々刻々と整理され、結合され、
そこから新たな知識が生み出され、今の仕事のあり方を変えていってしまう。


●「そんなの、俺らだって同じだよ」、と、
もちろん、そういう反論はあるでしょう。
 
 でも、未だ20代、30代の「最近の奴ら」は、
今後、何十年にもわたって、その環境変化に身を曝していかなきゃならないんですよ。

 今やってること、
これがひょっとしたら数年後には、遅くとも5年も経ったら、
全く意味がなくなっているかもしれない。

 そのような将来の環境変化も慮りながら、
でも、今を走り続けないといけない。
 

●しかも、昔と違って、仕事に関する情報が
メールという形で、家でもリアル・タイムで見れちゃう。
 
 もちろん、見ないのかもしれないですよ。
 でも、見ようと思えば見れるわけですね。
 
 実は急ぎのメールが来ていて、「何で見なかったのか?」と怒られるんじゃないか、とか、
「明日、起きた時にはメールが溜まってるんじゃないか?」、とか、
ユビキタスよろしく、どこにいても、そのような不安にさいなまれる状況にあるんですね。

 で、真面目な人は、やっぱ深夜とか早朝とか、見ちゃうんですよ。
 そのように見ちゃってる時間は、当然、厚労省の統計なんかには出てこないのでしょう。


●このようなことが、
「最近の奴ら」にとっては、社会に出た当初からズッと続くわけですよ。

 これはですね、ストレスのレベルで言えば、
毎日、転勤してるようなものなんだ、と、
そう思うのですよね。
 まさしく、「息つく暇がない」状態なんだ、と。

 ここ、です。これをちゃんと理解してあげないと。

 もう一度、言います。

 担当上司の方の心の底にある、次のような心情をですね、
ドメストばりの根こそぎで(笑)、徹底的に取り除くことです。

 「俺が若い頃はもっと長時間働いてたよ」
 「二徹(二日間徹夜)なんて結構当たり前だったよなぁ?」
 「新入社員の頃は土日なんて全く休めなかったよ」 
 「いや、最近の奴らは軟弱だからさ」
 
 これが取り除かれない限り、
メンタル・ヘルス問題への適切な対処など、夢のまた夢です。


●本日のツボは、これでおしまい。
 私も若干うつ気味です。ブログが原因かしら…(笑)。


(2008年1月22日記)
関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://bookaholiclawyer.blog18.fc2.com/tb.php/15-83cca64c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。