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●最近、濫発気味な感がするのは私だけ?(笑)


●最近、訴訟の場でよく見かけるようになったのが、
学者の方が書いた意見書です。

 もちろん昔からあったんでしょうが、
今ほどではなかったんじゃないですかね?

 年季の入った弁護士さんであればあるほど、
学者意見なんて訴訟じゃ使えねぇよ、と、
事実を睨みつつ一本の筋の通った主張を組み立てるのは弁護士の仕事だ、と、
裁判官はプライド高いから学者意見なんて気にもかけないよ、と、
そういう発想の方が多いような気がします。

 でも、最近は、ちょっと注目の集める事件なら、
それこそ、5本、6本の学者意見は当たり前、と、
何か、そんな風潮がありますよね。


●まぁ、別にですね、
そんな風潮が一概に悪いと言うつもりはないんですよ。

 現に私自身、学者の方に意見書を書いてもらったことはあります。
 で、やっぱ出来上がったのを見た時は、
あぁ、頼んでよかったなぁ、と、そう思ったこともあるわけです。


●ただ、ですね、そうは言っても、
何でもかんでも学者意見を取ればいいってもんじゃないと思うんですよね。

 学者意見の相場って知ってますか?

 私の知る限りでは、内容や量にもよりますが、
大体、1本150万~300万ぐらいはするんですよね。
 もっと高い時ももちろんある。

 で、問題は、その費用に見合った効果があるんですか?、と。


●先ほど、私も学者意見を取ったことがあると言いましたが、
それは、先例に乏しく、また、事件の筋がかなり微妙で少し劣勢気味というような、
そういう状況においてです。
 
 しかも、数は必要最小限ですよ。
 学界のみならず実務界からも一定の尊敬を集めてる方から更に絞ります。

 最近、個人的に引っかかってるのは、
そこは明らかに筋がハッキリしてるのでは?って思うような論点について、
学者意見が2本も3本も出てくることがあることですね。
 まぁ、その背景について余計な勘繰りをしたくなる時もあります(笑)。


●あと何よりも重要だと個人的に思ってるのは、
ちゃんと自分で意見書を書く方かどうか、ここです。

 まぁ、実際に頼んだことがある方は知ってるかと思いますが、
学者であるにもかかわらず、自分の御意見に余り拘りのない方がいますよね。

 新人弁護士が書いたドラフトほぼそのままでサインする人が実はいる。

 そっちの方がコントロールしやすいからいいんじゃない?、と、
そう言って憚らない弁護士さんもいますが(笑)、
でも、そういうのだと、弁護士が書いた準備書面の内容と殆ど同じになっちゃって、
裁判官へのアピールに乏しいと思うんですよね。

 そもそも、学者意見なんて、一方当事者から金もらって書かれてる以上、
利害関係人供述の最たるものだと思うんですよ。

 それで、かつ、弁護士が書いた準備書面と殆ど同じなんじゃぁ、
全くとは言わないまでも、あんまり意味ないんじゃないの?、と、
個人的には本気でそう思ってますし、
現にそのように公言する裁判官がいるのも知ってます。
 
 逆に、周囲の尊敬を集める学者の方は、御自分で書くことに拘られる方が多いようです。

 そして、そのような学者の方の意見書には、
これまで担当弁護士が思いもつかなったような視点がサラッと書いてあったりする。

 あぁ、これか、と、
目が覚めるような思いをしたこともあります。

 それなら150万~300万またはそれ以上の価値はあるな、と、そう思いますよ。


●本日のツボはこれでおしまい。
 今日はちょっと辛口だったかな?
 まぁ、思うところが色々ありまして(笑)。


(2008年2月2日記)
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