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●自分を棚に上げて何ですが(笑)、最近は猫も杓子も露出一辺倒ですね・・・。


●最近は、特に企業法務の世界で顕著だと思いますが、
各種法律雑誌への弁護士の投稿論文の数が半端ないですよね。

 法律を取り扱った雑誌も、以前に比べて増えてきているようですし、
法律事務所が企画した新法解説本とか各種セミナーとか、
もう目白押しというような感がありますよね。


●別にですね、
そのような傾向が一概に悪い、と、
そう言うつもりではないのですよ。

 例えていえば、
弁護士による投稿論文とかセミナーとかってのは、
新商品の試供品、サンプルと同じなんですよね。

 確かに、投稿論文の内容を読んだり、セミナーを聞いたりすることによって、
その弁護士が、どの程度の能力や経験があるのか、と、
また、どの程度わかりやすく話してくれるのか、と、
そのようなことを垣間見ることはできるわけです。

 これは弁護士に依頼する側の企業の方にとっては、やはり安心なわけですよね。

 別に、そのような効用を否定するつもりはありません。


●ただ、ですね。

 本ブログを運営している自分自身にも跳ね返ってくることを覚悟してのことですが、
皆さんにくれぐれも忘れてもらいたくないのは、
よく露出している弁護士に頼むことによって、
逆にデメリットが生じる可能性もあるんですよ、と、
そういうことなんです。


●といいますのもね、
最近では、上に述べたとおりの状況で、既に過去のものとなった感があるんですが、
かつて、弁護士の世界では以下のような暗黙のオキテがあったはずなんです。

 「弁護士は、あくまで依頼者の代理人。
  具体的な事件における依頼者の立場によって、その主張を変えるのは当然。
  だから、弁護士は、自らの主張を世間に発表すべきではない。」

 年季の入った弁護士さんであればあるほど、このオキテに忠実のようですね。


●このオキテは何を意味しているかというと、
ある紛争が訴訟になった時が最も典型的なんだと思いますが、
一方の立場から色々な主張が考えられるし、
訴訟戦略上もそのようにすべきだと判断されるような場合であっても、
露出の多い弁護士さんだと、自由に身動きがとれないことがあるんです。

 「何故?」って、その弁護士さんが書いている投稿論文の中で、
既に一定の主張が書き込まれており、
訴訟でこれに反する主張なんかをしたりすると、

 「あなた、この論文の中では、違うこと言ってるじゃない?」、と(笑)。


●で、実は最近、訴訟とかで、こういうことが現実に起こってるんですね。

 露出が多い方であればあるほど、その方が相手方の訴訟代理人として出てくると、
こっちは、その方が書いた関連論文を徹底的に調べまくって、
訴訟における主張との矛盾点を指摘しまくってやる、と(笑)。

 いや、ホントですよ。
 で、意外なのかもしれませんが、矛盾する主張をしてる時があるんですよ。 


●だから、ホントはですね、
難しい訴訟であればあるほど、また、先例に乏しい事件であればあるほど、
余り露出をされていない弁護士に頼んだ方が良い可能性もあり得る、と。
 まぁ、あくまでケースバイケースですし、分野によっても異なるんでしょうけどね。

 でも、そんなこと言うと、

 「サンプルも無くて、どうやって選ぶのさ?」、と。

 そういう質問が飛んでくるのでしょうが、
そこでモノをいうのは、結局、
他の弁護士や知り合いの法務部員からの紹介、口コミとかなんでしょうね。


●本日のツボはこれでおしまい。
 あぁ、書いてはいけないことを書いちゃったかも(笑)。


(2008年2月26日記)
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