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●7月号のBusiness Law Journalの特集ですが、、、う~ん、耳が痛い・・・(笑)。


●レクシスネクシスさんという、
特に米国では必ずと言っていいほど御世話になる法務系データベースの会社さんが、
Business Law Journalという雑誌を日本で出されているのですが、
その7月号の特集タイトルが、これ。

 「今の弁護士に満足ですか?」

 う~ん、如何にも、弁護士にとって耳が痛そうですよね(笑)。

 特集の中身も、
法務部長さんの覆面座談会から始まり、かなり充実したものでして、
弁護士にとっても、いや、これは参考になりますなぁ。

 特に感心したのは顧問弁護士の切り替えに関する点など。

 そんなに古くない昔のことですが、

 「●●先生の目の黒いうちは、他の事務所には・・・」、と(笑)。

 そんなセリフを法務担当者から直に聞いたこともありましたが、
やはり時代は確実に変わりつつあるんですかね。


●さてさて、そんな感じで色々と参考になる内容だったんですが、
その内容に関連して、というか、ひょっとしたら全然関連してないかもしれませんが、
一弁護士の立場から、何となく言っておきたいな、と思った点を、
徒然なるままに、ちょっと書いておこうかな、と。

 いや、ケンカを吹っ掛けるわけではなく、あくまで建設的な議論ということで(笑)。
 

●まず、コストセーブのための工夫の点。

 法務部の方がですね、
ある程度、事前に交通整理してくれたり、資料をまとめたりしてくれるのは、 
確かに弁護士にとっても助かる面は結構あるんですよね。
 タイムチャージ制の場合には、弁護士費用の節約にも相当つながる場合もあるでしょう。

 だけどね、
もちろん、あくまでケース・バイ・ケースですけど、
弁護士が、最初から直に生の事実に当たった方が良いという場面は結構あるんですよ、と、
既にお判りの方も多いかと思いますが、念のため。

 特に訴訟になるような、利害関係が複雑に絡んだ案件の場合には、
弁護士がね、最初から、関係者全員が集まる場に出席して、
関係者各人が特定の切り口に限定されずに事実・経緯を語るのを、直に聞く、と、
これって、ホントに重要なんですよね。

 例えば、
当初は、関係者とのやりとりが法務部等の作成による聞き取りメモを通したものだけで、
訴訟が結構進んでから、尋問準備ということで実際に会って話を聞いてみたら、
従前とは随分とニュアンスが違っていたり、証人適性に欠けていたり、とかね・・・。
   
 後、そのような訴訟絡みじゃなくて、契約書作成の場面などにおいてもね、
法務部の方が、まずは1stドラフトを作ってくださって、レビューしてね、と、
そういうお願いも、最近は少しづつ増えているんですが、
弁護士が1stドラフトを作るよりも、却って手間と時間がかかる場合もあるんですよね。
 いっぱい赤を入れちゃうと悪いかな、とか、変に気を遣っちゃう場合も・・・。

 そういう場合って、まずは弁護士に進め方をご相談していただけるとありがたいかなぁ、と。
 例えば、過去に、その会社さんに対して、同じような契約をお作りしているような場合は、
それをベースにして、まずは法務部の方に修正履歴付きで1stドラフトを作ってもらう、とか、
色々と工夫の仕様はありますし、ご協力もできるか、と。


●次に、意見書の点。
   
 「事務所によって頼み込んで書いてくれるかどうか、かなり差がありますよね」(同特集25頁)

 「どこまで踏み込んでくれるかは、弁護士個人の性格による部分も大きいですよね」(同上)

 えぇ、確かに(笑)。
 私も、この業界に身を置く中で、日常的に色々と目にし耳にしてます。

 「こんなことまで書いて大丈夫なのか?」とか(笑)、

 「上が『判例がないからダメ』って言ってるって?
  じゃぁ、そいつを、今ここに連れて来い!」とか(笑)。

 このように、意見書の提出の可否及びその内容については、
それこそ、悲喜交々のドラマが、デ・ジャブのように何度も繰り返されてますね(笑)。
 特にトランザクションものでは、
クロージング当日の朝6時あたりが、意見書に関する交渉の山場だったりとかね・・・。

 まぁ、これについても色々と言いたいことはあるんですが(笑)、
まず一つには、事実認定で結論が出るような問題(例えば法人格否認とか)、
これは意見書として出すのは難しいですよ、と。
 どうしても出して欲しい、と言われて、しょうがないので出す時もあるようですが、
実は、もう意見書の前提部分から、結論が出ちゃってるとかね・・・。
 
 それから、もう一つ、
明らかに現実と異なる事実を前提として、意見書を書かせられるのは、ちょっとなぁ・・・と。
 たとえ、意見書の前提だったとしても、実際に事が起こった時には、
不合理な前提を置いてること自体が問題になりかねないわけですからね。

 後、形式なんですけど、
いわゆる意見書、オピニオンという形式ではないけど、
メモランダムとか、ディスカッション・ペーパーとか、
そういう形式でなら、弁護士の見解を出せる場合もあるんですよね。
 ですから、場合によってはね、例えば、

 「今回は、とにかく何らかの紙があれば足りるんで、
  そちらの納得いく形式で結構ですので、紙で見解もらえませんか?」

 そう聞いてみたら、どうですかね?

 まぁ、この他にも生々しいのは色々ありますが、
諸般の都合により、このぐらいに留めておきます(笑)。


●最後に、期限の問題。

 「能力は7掛けでも8掛けでもいいから、レスが早い人を!」

 最近よく、お聞かせいただく言葉です(笑)。 

 確かにレスの早さって大事ですよね。
 私も、できる限り、早くレスするように心がけてます。

 でもね、
法律問題って、いわゆる「やっつけ」でやっちゃうと必ずミスるんで(笑)、
やっぱ一定の合理的な余裕はいただきたいなぁ、と。

 夜10時とかに「明日午前中までで!」とか、
もちろん、可能な限り間に合うように精一杯やりますけど、
残念ながら、やっぱり、それに見合ったクオリティにしかなりませんよ、と。
 もちろん、それでもいいので当たりをつけたいというのであれば良いと思いますが。
 
 当たり前ですけど、物理的な限界って、どうしてもあるんですよね。


●本日のツボは、これでおしまい。
 いやぁ、いいのかな、こんなこと書いて…(笑)。


(2008年6月2日記)
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